※注:本記事で文字色が変わっている部分は、クリックするとリンク先に飛びます。
どうも、お久しぶりです。あまりサイトの方更新できておらず申し訳ない……。
一応活動はしておりましたので、その一部を今回こちらでも告知しておこうと思います。 何となく、このサイト見てる方は大体Twitterのフォロワーさんな気がするので、既にご存知かもしれませんが。
そう、Role&Rollシナリオコンテストで優勝……あっ、こっちじゃないわ。失礼しました。 (そちらは同誌来月号の発売日に合わせて更新します。しばしお待ちください) さて、表題の通り今週末から開催されるコミックマーケット95において、ねじきりだいす。さまより頒布されるインセインシナリオ集に、拙作『闘技場の街』を寄稿させて頂きました! 詳細は以下の通りです。
☆インセインシナリオアンソロジー頒布について
イベント名:コミックマーケット95 サークル名:ねじきりだいす。 日付:2日目(12/30 日曜日) スペース:西1“よ”ブロック-26a 書名:歯車落陽 Emulator Being マルチジャンル・ホラーRPG インセインシナリオ集
テーマ:絡繰たちの斜陽世界(※後述) 告知ツイートへのリンク:ねじきりだいす。裏購買部 ※「頒布物」についてのお問い合わせは、リンク先のアカウントまでお願いします。 「シナリオ内容(『闘技場の街』)」に関するお問い合わせは私のアカウントまでお願いします。
表紙イラスト:SMさま
こちらが表紙になります。ふつくしい……(語彙消失)
扉絵(闘技場の街):トモさま
そしてこちらが寄稿させて頂いた『闘技場の街』の扉絵になります!
トレーラーに記載の通り、“差別”を題材とした少々陰鬱な雰囲気のシナリオとなっています。
また、「闘技場」という舞台に相応しい、特殊な戦闘ルールも盛り込んであります。
好みは分かれる内容かもしれませんが、世界観に触れるには丁度いい(?)作品だと思います。
当日はマギロギのシナリオ集も併せて頒布されるそうなので、そちらにも興味のある方はリンク先で詳細確認して頂ければ幸いです(そちらは当方ノータッチですので、悪しからず)。 ……さて、ここまで読んで、一部の方はこのように思われたのではないでしょうか。 「……『絡繰たちの斜陽世界』って、何ぞ?」 ……まぁ、そうなるな(140字で説明するのも酷ですし)。 そこで、こちらのサイトにて簡単にワールドセッティングの解説を置いておこうと思います。
★オリジナルワールドセッティング「絡繰たちの斜陽世界」とは?
【概説】 マルチジャンル・ホラーRPGインセイン(冒険企画局)において、絡繰人形(ドール)と呼ばれる機械が存在する世界を舞台として遊ぶための同人サプリメントです。 トモさま(Twitter)が個人で考案した非公式セッティングであり、今回のシナリオ集はこちらの設定に沿って各シナリオライターが思い思いの物語を書き上げております。 下記リンクから無料でダウンロードできますので、以下の解説文を読むよりも、直接目を通した方が早いかもしれません。
○ポイント1 絡繰人形(ドール)の存在 通常のセッティングと大きく異なる点は、やはり絡繰人形(ドール)がごく一般的に存在している……という部分ですね。 ドールとは、人間によって作られた“意思を持った人形(ひとがた)の機械”です。 作成者(ドール技士と呼ばれます)、あるいは作成を依頼した人物から“心のかけら”と呼ばれる動力源を供給されることで、自らの意思……つまり、自我(エゴ)を発現させることができます。 ドールは人間のパートナーとして世界中に普及していきましたが、一方で「機械が人間と遜色ないレベルの自我を持つ」という状態に違和感、危機感、嫌悪感を抱く人間も増えていったようです。 そのような認識の違いから、世界は終末へと向かっていくのです。 ○ポイント2 ポストアポカリプスな世界観 ポストアポカリプスとは、「黙示録の後」を意味し、文明が退廃した後の終末的な世界観を表す言葉……だそうです(今検索したんかい)。 このセッティング2つめの特長は、この終末的な世界観だと言えるでしょう。「斜陽世界」というタイトルも、少しずつ終わりに向かっていく夕暮れ時の世界を表した言葉なのです。
世界は何故衰退してしまったのか……その理由は、前述した人々の“認識のズレ”です。 ドールを愛する者たちと、排除しようとする者たちとが衝突し、遂には世界規模の戦争へと発展してしまったのです。 戦争は長引き、双方の陣営がほぼ壊滅状態となって初めて停戦協定が結ばれることとなります。 しかし、悲しいことにその協定は“和解”の道ではなく、価値観の異なる者たちが相互に“干渉しないようにする”という道だったようです。 これにより、人々は同じ考え方をする者たちだけで集落を作り、壁に囲われた各々の生活圏である“街”に引き込もって生きていくようになるのです。 ○ポイント3 人々の生活圏 “街” ドール大戦(今命名。安易過ぎる)以後、これまでの国家という区分は撤廃され、代わりにドールに対する価値観や主義・主張の合致する者たちだけが集い、“街”と呼ばれる生活圏を構成していくようになります。 ドールと人間が相互に協力して生きていく街もあれば、ドールを排斥し人間だけで暮らしている街もあることでしょう。それらはマシな方で、中にはドールを“道具”として虐げるような街(『闘技場の街』はまさにコレ)があったり、あるいは逆に人間が“奴隷”としてドールたちに支配されている街もあるかもしれません。 『キノの旅』における様々な国家や、あるいは(少し毛色は異なりますが)『Fallout』シリーズにおけるVaultのようなものをイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。 前述の通り、街同士は相互に不干渉を原則としています。街同士の交流はほぼ無く、仮に他の街を訪れたとしても、その際はその街のルールに従わなくてはなりません。 このような閉鎖的な環境が技術の発展を停滞させてしまうことは容易に想像できますね。 ドール大戦により失われた様々な科学技術や文化が復興されることはなく、人々の生活水準も一世代前程度に後戻りしてしまったようです。 世界はこれ以上進歩していくことはなく、ゆっくりと衰退していくのみ……これはそんな世界での物語を演出するためのセッティングなのです。 ○ポイント4 追加アビリティ・狂気・エネミーによるゲームの拡張 さて、ここではデータ面について触れましょう。 このセッティングでは、新たに6つのアビリティが追加されています。どれもドールの存在する世界観に相応しいもので、ゲーム性に幅を持たせることができます。 絡繰特攻な【急所】、ドールと技士との絆を表現できる【結束】が個人的にお気に入りですね。 【狂気】も新たに3枚追加され、独特な効果でプレイヤーを苦しめることでしょう(?)。
そして、エネミーの属性として「絡繰」が追加されています。 これはNPCのドールであったり、絡繰生物と呼ばれる存在に適用するものです。 絡繰生物は、ドール大戦の際にドールの残骸を取込み、機械としての性質を備えるようになった狂暴な野性動物のことです。先ほど街は壁に囲まれている……と書きましたが、それは他でもない、絡繰生物の侵入を阻むためのものなのです。 この「絡繰」エネミーですが……いやぁ、強い強い(震え声)。 属性の特長としてインチキ効果(言い方)を備えているため、このセッティングにおける最大の脅威と言えるかもしれません。 このように、独創的な世界観だけでなく、普段とは一風変わった環境で歯応えのあるゲームを楽しむ……という観点で活用することもできるでしょう。
……長いな(書き終えてから)。 少々長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか? 興味を持って頂けたのなら幸いです。 ……ただ、このように考えた方もいるのではないでしょうか。 「興味持ってもコミケに行けねぇよ……地方民をナメやがって……ブチ飛ばすしかねぇ!(過激)」 そんな方に朗報です! ミサイルの発射スイッチを押すその前に、下記サイトへアクセス! 通販『歯車落陽』:メロンブックス なんと、通販もありますよ! しかも事前予約受付中だそうですね。 当日会場に来られない方は、こちらで是非ともお買い求めください! (何冊買って頂いても鷽の懐には一銭も入らんので安心して大人買いしてください) さて、最後に今年の総括でも。 今年はシナリオ集に寄稿して初めて自作シナリオが本になったり、『おろかしいな』でシナリオのDL販売に初挑戦してみたり、『埒外の世界』のリプレイを作って頂いたり、『ホテル・ラインハルト』を韓国勢に翻訳・プレイして頂いたり、Role&Rollで『イグアノドン』を優秀作に選んで頂いたりと……総じて、シナリオを通して様々な人と関わることができ、とても充実していました。 皆様、今年は本当にお世話になりました。 来年からもどうぞ、皐月野鷽をよろしくお願いいたします! それでは、良いお年を!
◆オマケ なんか最後に怒濤の羅列してしまいましたが、リプレイ・BOOTHのURLくらいは載っけておきますね……(震え声)。 埒外リプレイは紫苑もみじさま(Twitter)に作成して頂いたテキストリプレイになります。 また、『おろか』は以前当サイトにて公開していたCoCシナリオのインセインリメイクバージョンとなっております。 こちらもよろしくお願いします! ★『埒外の世界』リプレイページへ飛ぶ ★インセインシナリオ集『おろかしいな』 BOOTHページへ飛ぶ